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山本純平の思考のメモ。

【死なないラジオ】ありえない話で、現実を守る。ゾンビ社会から学ぶ防災と情報リテラシー

2026.06.01

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災害も感染症も、できれば一生、遠くにあってほしいものだ。
人はどうしても、「まだ大丈夫」「自分には関係ない」と思ってしまう。 だから災害は、起きた瞬間にようやく自分ごとになる。


その点、ゾンビも同じだ。
僕らは勝手に映画や漫画だけの世界であり、現実的には起こらないと信じている。 ただ、冷静になって考えてみると、新型コロナウイルスと同様にゾンビも感染症の類ではないだろうか。 そう考えてみると、ゾンビ映画の世界が実はすぐ近くに来ているかもしれない。


大規模地震や水害の被害に遭ったことがなくても、 バイオハザード・アイアムアヒーロー等、ゾンビ映画を見たことがある人は多いだろう。
そんなゾンビ映画をあえて現実的に考えてみると、防災の原理原則が驚くほどクリアに見えてくる


では、ゾンビから防災の基礎を学んでいこう。

ゾンビの脅威は「感染力」と「感染スピード」

もし本当にゾンビウイルスが発生したら、その脅威は感染力とそのスピードである。


感染力の高いインフルエンザでさえも、潜伏期間は1〜4日である。
ただ、ゾンビの場合は映像を見る限り数時間で発症している。 しかも発症率はほぼ100%だ。


防災の観点で言うと、平時からの準備と初動が大切である。
それらを怠っていれば、知らないうちに感染が広がり自身にも感染のリスクが高まってしまう。


つまり、防災は起きてから頑張る話ではないのだ。 起きた瞬間に迷わないよう、平時から考えておくこと。
リスクマネジメントとは、危機をゼロにすることではなく、 危機の中でも判断できる状態をつくることである。

ゾンビ対策として平時に準備すべきは「斧」

ゾンビ映画ではライフルや銃などで応戦している様子を見る。 ただ、毎回弾切れを起こし犠牲になっていやしないか。


現実世界で考えてみると、特に日本において拳銃の所持は銃刀法違反で捕まってしまう。 その上、所持していてもたった数発撃っただけで無力化してしまうのはたまったものじゃない。


そこで提案したのは斧である。
頭蓋骨を一発で破壊できる攻撃力と、刃毀れしにくい頑丈さはゾンビにうってつけだ。 個人的には グレンフォシュ・ブルーク の斧がかっこいい。


・・・と言ってはみたものの、別に全員斧を買えとは思わない。 ただ、どれだけ現実的に災害時のことを想定しているか?というのを問いてみてほしい。


ありとあらゆる災害・有事を想定しろとは言わないが、 最低限地震が起きた時に何が必要になるか、予め何を準備しておくべきか、 それを考え揃えておくことが重要なのだ。

ゾンビに遭遇した時の初動は、戦うことではなく生き残ること

同じ空間でゾンビが発生したら、まず何をするか。
無闇に戦う必要などない。個室に逃げ込み、施錠し、外部と遮断する。 まず自分の安全を確保することです。


僕は過去に外務省が主催する 官民合同テロ・誘拐対策実地訓練 に参加したことがある。 テロリストに襲われることを想定した訓練であり、 実際に布袋を被せられると何も見えないし、 相手が外国人であれば何を言われているのかもわからない。
そんな時に戦おうなんてしたら、一瞬で殺されるわけだ。


有事の初動で必要なのは、勇気よりも判断だ。 落ち着いて距離を取り、時間を稼ぎ、余計なリスクを広げない。
この基本ができるかどうかで、その後の選択肢は大きく変わる。


防災は、誰かより勇敢であるためのものではない。
自分と周囲の生存確率を上げるための知識だ。

デマに流されない力も、防災の一部だ

「ゾンビは音に過敏」というセオリー、一体誰が考えたのだろうか。
身体が腐りかけてるのに、耳だけ敏感になるというのはどういう理屈なのだろう。 五感が研ぎ澄まされているのであれば、 もはや嗅覚で生き残っていることがバレそうでもある。


ここで学ぶべきはゾンビの性質そのものではなく、 有事ほど“もっともらしい情報”が広がりやすいという現実だ。 不安が大きいときほど、人は断定的な言葉に引っ張られる。
だからこそ、厚生労働省、自治体、NHKのような信頼できる情報源をから 正確な情報を得ることが重要だ。


新型コロナウイルス感染症の時も、正しいかよくわからない対策法が出回っていた。 僕が 神奈川県のコロナ対策 に関わっていた時も、正しい感染症対策を周知する施策を打っていた。


早く手に入る情報が、正しいとは限らない。 防災も情報戦なのだ。

ありえない話の中に、現実を生き抜くヒントがある

初動を誤らないこと。
正しい情報を取ること。
使える備えを持つこと。
そして、有事でも社会を壊さないこと。


ゾンビ社会なんて、来るわけない。
でも、そんなありえない世界にも、防災の本質が隠されている。




Podcast:死なないラジオ
防災や地方創生に関わるパーソナリティの2人が、 日常の小さな違和感や疑問を勝手に検証していく番組。 聴き終わる頃には、この世界がちょっと生き延びやすく見えてくる、 “サバイバルトークバラエティ”。毎週日曜22時配信。

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